wifi規格対応無線LANルーター親機・子機の選び方

2024/02/01

wifiは装置の名前ではない


wifiとは無線LANの規格の名称です。

国際標準の規格を採用した機器に対して、特定の業界団体によって認可を受けることで認証されます。

インターネットが一般に普及し、無線LANの黎明期である20世紀末には別メーカーはおろか自社製品同士ですら互換性が保たれておらず、実際に商品を買ってみるまで接続できるかわからないような状況でした。

このままでは無線LANが普及しないと危惧したコンピューターネットワーク関連製品メーカー各社は1999年に無線LANの相互接続試験を行う業界団体を設立しました。

そして2003年には相互接続が確かめられた商品に対して「wifi」のブランド名を与えました。

wifiという名称は記号の羅列である本来の規格名ではなく、よりキャッチーな名前にするためにオーディオ機器で用いられる用語で高再現性を意味するHi-Fiをもじって名づけられました。

後年「Wireless Fidelityの略」という由来が後から設定されました。

当初は家の中・部屋の機器を無線でつなぐのを目的としていましたが、メーカーを問わずさまざまな機器をまとめてインターネット接続できる利便性により、現在では街の各所に公衆無線LANのアクセスポイントが設けられるようになりました。

なお、無線LANそのものを指してwifiと呼んだり、wifi規格の無線LANに接続するためのルーターをwifiと呼ぶことが特に日本の小売業や商業施設ではよく見られますが、これは完全な誤用なので、見かけた場合には「この“wifi”は本来何を指しているのか」ということに注意が必要です。


無線LANルーター親機の選び方


では“wifi”ことwifi規格対応の無線LANを自宅に導入する場合、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

電波をやりとりするためには双方に準備が必要なので、インターネットとの接続を行うモデムに無線LANルーターの親機を接続する必要があります。

ルーターにはいろいろな種類がありますが、特に注目すべき点は家の間取りと対応している規格です。

家電量販店や通販サイトでは、ルーターがどのくらいの規模の家に対応したものであるかが記されていますが、これは家の真ん中に設置したと仮定した場合の有効範囲です。

ですので家の端のほうにルーターを設置すると、反対側の端まで電波が到達できない事があります。

よってルーターはできるだけ家の真ん中に設置し、もし端に置かなければならないのであれば、実際の間取りより1部屋ほど大きい家に対応したものを選ぶと良いでしょう。

次に規格についてですが、現在wifiに用いられている規格は2.4GHzと5GHzの2種類の帯域の電波を使用しています。

電波は波長が短い=周波数が大きいほど直進しやすく障害物に弱い性質を持っています。

そのため初期の無線LANでは2.4GHzを主に用いてきたのですが、wifi対応の機器が世の中に増えてくるにつれ、だんだんと電波が混み合ってきて、つながりにくくなる事が増えてきました。

そこで障害物には弱いものの、直進しやすいので混線に強い5GHz対応の機器が登場しました。

そのため、古い無線LANの親機は5GHzにしか対応していないことがあるので注意が必要です。


無線LAN子機はサイズに注目


もちろん、ルーターから電波を飛ばしてもそれを受け取る側がなくては意味がありません。

スマートフォンや最新のゲーム機、ノートパソコンなどは最初からwifi規格の通信ができるようになっているものが多いですが、古いものを無線LANでつなぐ場合や、テレビなどの家電製品をつなぎたい場合には電波を受信する装置として子機が必要になります。

子機もルーターと同様、さまざまな種類の製品が出ているので用途や予算に応じて選ぶ必要があります。

子機を導入する際に注目すべき点は、USB規格への対応とサイズおよび形状です。

まず、子機の接続にはUSBポートを使用します。ひとくちにUSBといってもさまざまな規格があり、見た目の形状こそ同じなものの、通信速度には差があります。

2017年9月に登場予定の最新規格のものと、現在主流のものでは40倍以上も速度が違います。

ただ、USB規格は上位互換性が保たれているので、子機と子機を接続する対象の低いほうに性能は合わせられます。

しかし、最大性能を引き出せないというだけで使用上で支障が出ることはないので、USB3.0以上に対応する機器につなぐのであればUSB3.0対応のもの、そうでないならUSB2.0対応のもので十分でしょう。

一方、子機の性能に直接かかわってくるのがサイズと形状です。

アンテナを備えた大型のものはルーターとの接続が安定していて、距離が離れていても問題なく使用できるのが長所ですが、大型ゆえに取り回しは悪く、値段も高くなりがちです。

固定して動かさないデスクトップパソコンにつなぐのに適しているといえるでしょう。

逆に小型のものは安価で持ち運びやすいので、持ち歩いて使うようなノートパソコンに向いています。